わかりやすい地質百科

サンプリング

構造物の設計に必要な地盤の力学特性を調べるための一手法として、乱れの少ない試料を用いた室内力学試験が行われています。(乱れの少ない試料とは、土の構造と力学特性を出来るだけ原位置に近い状態で採取したものをいいます。)本編では、ボーリング孔を利用した乱れの少ない試料を採取するためのサンプリング方法を紹介します。

地盤は、粘性土,砂質土,礫混り土,岩,地盤改良土など様々な状態で存在しており、乱れの少ない試料を採取するためには、地盤の状態に適合したサンプラーを選定することが重要です

シンウォールチューブサンプラー
軟らかい粘性土の採取に用いられています。サンプリングチューブを地盤に静的に押し込み、試料を採取します。
ロータリー式二重管サンプラー
硬さが中位から硬い粘性土の採取に用いられています。先端にビットの付いた外管で地盤を回転切削し、回転しない内管を地盤に押し込み試料を採取します。
ロータリー式三重管サンプラー
主に砂質土の採取に用いられています。先端にビットの付いた外管で地盤を回転切削し、回転しない内管を地盤に押し込み、さらに内側のチューブに試料を採取します。
凍結サンプリング
液体窒素などを用いて地盤を凍結させて、コアリングにより試料を採取する方法です。通常の採取方法では困難な細粒分の少ない砂質土や礫混り土から採取する場合に用いられています。高品質の試料を採取できますが、他のサンプリングよりもコスト高となります。
GPサンプリング
単管のサンプラーに高濃度潤滑剤を充填し、回転切削し試料を取り込みます。循環水を使用しないため試料の表面を洗い流さずに採取できる方法です。凍結サンプリングと同程度の高品質試料を採取できる比較的新しいサンプリング方法です。

表 サンプリング手法の種類と適用地盤
サンプリング手法の種類と適用地盤の表

各種サンプラーの例の図
図 各種サンプラーの例

サンプリング試料の写真

「基礎地盤コンサルタンツ株式会社 久賀 真一」

参考文献
地盤調査の方法と解説 地盤工学会、平成16年6月発行

 

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